2016年10月09日
介護に重要な「インテーク」って?ケアマネージャーが押さえたいポイントまとめ
インテークとは、ケアマネージャーがサービスを利用したい方と初めて面接を行うことを言います。介護の世界に限ったことではありませんが、始めて誰かと会ったり話しをする時は少なからずお互い緊張するもの。利用者が安心して相談したり前向きな気持になれるように、是非信頼されるような第一印象も持ちたいものです。
よく、人は第一印象で8割決まってしまうなどと言います。服装や身だしなみ、メイク、表情、言葉遣い、そしてマナーなどは、社会人としてできて当たり前のこと。
くれぐれも、約束した時間に遅れることのないようにしてください。時間にルーズな人は、信頼されないものです。何事も始めが肝心ですので、是非注意して面接に向かうようにしましょう。
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インテークについて注意しておきたいこと(雰囲気づくり)
インテークは、サービスを利用したい方の家族が事業所に足を運ぶ場合もありますし、こちらが相手のお宅に訪問して行うこともあります。できれば、利用者が普段どのような環境で生活しているのか理解した方が良いので、自宅に訪問する方が良いと言えます。
話しを聞くだけよりも、実際に目にすることで問題点にも気が付きますし、どのようなことが必要であるのか、それについても分かりやすいといったメリットもあります。
いずれにしても、利用者やその家族の相談をしっかり聞く為には、話しやすい空気をつくることが必要です。人によって話しやすい雰囲気がある方とそうではない方がいることを、皆さんもご存知でしょう。では、どうしたら話しやすいと思ってもらえる雰囲気をつくることができるのでしょうか?
- 1.どんと構えて落ち着いた中で話しを聞くこと
- 2.穏やかな笑顔で、利用者の家族の方を見ながら話しを聞いたり話したりすること(和顔愛語)
- 3.喋り過ぎない、聞く側に徹するつもりで。話しを聞く時は真剣に聞くこと
- 4.話す時は、ゆっくりはっきりと。声はトーンを抑え気味にして、音量も程良く
- 5.否定も肯定もしないで聞く
今まで介護サービスを受けたことがない方は、ケアマネージャーについてよく分からない方が多いかと思います。自己紹介をする際には、事業所や自分の名前の紹介の他、ケアマネージャーの役割についても伝えることをお勧めします。
最初にきちんと説明しておけば、その後の話しもスムーズになりやすいですし、利用者の家族も安心できることでしょう。
また、インテークの際に利用者の家族にしてはいけないこともあります。
- 1.無理やり話を聞きだしたり、討論したりしないこと
- 2.利用者の家族の話しに出てきた人について、賞賛、弁護、非難したりしないこと
- 3.自分の解釈や価値観を入れないこと
- 4.方針を急がせたり重要なことについて判断させたりしないこと
ケアマネージャーは、あくまでも中立な立場で話しを聞かなければなりません。そして、決めるのは利用者や利用者の家族であることを忘れてはいけません。
ケアマネージャーが行うべきこと
インテークでは、どのような経緯で相談に至ったのか、相談してきた人、利用者の周りの人達について確認する必要があります。相談内容を把握して、緊急性について判断。仮の支援計画と支援方針を紹介して、それについて説明もします。
利用できる制度ついて伝え、事業所でできることについて紹介します。そして、これから誰とどのような方法で相談して進めていくかについても確認します。
インテークは、情報を集めることも大きな目的の一つです。利用者や利用者の家族から発せられる言葉だけを聞いて判断するのではなく、それ以外のことからも敏感に感じ取ることが必要になります。
言葉の内容だけでなく、声のトーンや話す時の雰囲気なども見て気持を理解するようにしましょう。中には、言葉にできない問題や悩みを抱えている利用者もいるからです。