2016年07月30日
実はこんな言葉もNG!保育士が子どもを伸ばす言葉・言ってはいけない言葉
子供は、大人が思っている以上に大人を見ていますし、その言葉を敏感に感じ取っています。保育士が掛ける言葉の一つで、子供の才能を伸ばしたり、傷付けたりする事があるのです。最近の研究では、よく使われる言葉でも、実は子供にとって良くないものがあるという事が分かっています。ここでは、子供にとってプラスになる言葉と、逆にマイナスになってしまう言葉について見ていきます。
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目次
子供を伸ばす言葉
以下は、掛けてあげる事で子供の可能性を広げる言葉とされているものです。
- 「何があっても味方だよ」
- 「失敗しても大丈夫だよ」
- 「間違えても良いんだよ」
子供は、失敗や間違いが怖くなって行動できなくなる事があります。そうした時に、このような言葉を掛ける事で、大丈夫なんだという安心感を与えてあげる事ができます。そうする事で、子供が伸び伸びと挑戦できるきっかけになるのです。
そして、褒める時には子供の目を見て、具体的な言葉で伝えてあげましょう。その場ですぐに褒めてあげる事も大切です。また、挨拶などの当たり前に出来ている事も、きちんと褒めてあげる事で子供は嬉しく感じるようになります。
言ってはいけない言葉
大人の何気ない言葉一つでも、子供は深く傷付く事があります。また、言葉の選び方一つで、きちんと言う事を聞いてくれたり、そうでなかったりといった事もありますよね。
具体的には、
- 「○○君がいなかったら楽なのに」など、子供の存在自体を否定するような言葉。
- 「○○ちゃんはできるのにね」など、他の子供と比較する言葉。
- 「ぽっちゃりしてるね」や「小さい子ね」など、外見に関する言葉。
- 「違うだろ!」など、男性が使うような荒い言葉遣い。
こういった言葉は、絶対に使ってはいけません。そして、この他にも気を付けなければならない言葉があります。
「よくできたわね」
何度もこう言われていると、子供はこの言葉を掛けてもらえた時だけが自分を認めてもらえたのだと思うようになります。「よくできたわね」ではなく、「頑張ったわね」と言うようにしましょう。子供の頑張りを評価してあげる事で、子供は頑張る事の大切さが分かるようになります。
「良い子だね」
子供に何かを頼んでしてもらった後などにこの言葉を掛けると、子供は、言われた事をしたら褒めてもらえると思うようになります。そうなると、大人からの評価を得る為にばかり行動するようになってしまうのです。また、褒められない事を恐れるようになり、自発的に行動する事ができなくなります。「お手伝いしてくれて嬉しいな」などと言い換える事で、人に喜んでもらえる事が嬉しいと感じるようになり、自分から行動できる子供になります。
「絵が上手だね」
子供の作品に対して評価をしたり褒めたりすると、子供が自分で判断したり評価したりする事ができなくなってしまいます。子供の才能を伸ばす為には、大人は判断を下さず、「何を描いているのかな?」などの言い方で観察する事が大切です。そうする事で、自分で判断し、周りの人に伝えられる子供になります。
「いい加減にしなさい」
こう言われてしまうと、子供は脅迫されているように感じて怯えてしまいます。そして、思い通りにいかない時には暴力や強い言葉を使っても良いのだと認識するようになってしまいます。子供の行動を止めたい時には、「○○したらダメだけど、これなら良いよ」というように、してはいけない事をきちんと教え、他の方法を教えてあげると良いでしょう。
「○○ができたら、ご褒美をあげる」
物で子供を動かそうとすると、子供はご褒美を目当てに頑張るようになり、自発的に行動しないようになってしまいます。「○○してくれて、本当に助かったよ」など、物ではなく感謝の言葉で伝えてあげるようにしましょう。
「もう泣かないで」
子供が泣くのは可哀想で見ていられないという気持ちは分かりますが、こう言われる事で、子供は泣くのは良くない事だと思うようになり、自分の気持ちを抑え込むようになってしまいます。すると、子供のストレスがどんどん溜まってしまいます。「泣いても良いのよ」と、素直に感情を出せるようにしてあげましょう。
「大した事じゃない」
大人にとっては些細な事でも、子供にとっては大事な事だったりします。子供の気持ちを汲み、「○○できなくて残念だね、大事な事だもんね」と、理解してあげる必要があります。
「なんで○○したの?」
頭ごなしにこう言われてしまうと、子供はパニックになって答えられなくなる事があります。具体的な原因や子供の気持ちを汲み取り、「○○だったから怒ったの?」と、分かりやすく聞いてあげるようにしましょう。
まとめ
このように、大人が何気なく言っている言葉が子供に大きく影響している事が分かりますね。普段から使う言葉を意識すると、子供にとってプラスになる言葉がたくさん生まれそうですね。