2016年05月06日
小さい子どもを受け持つ乳児クラスの保育士の仕事や注意点を知ろう
一般的には「見ているだけで癒される」、「かわいい」というイメージの赤ちゃんですが、乳児クラスの保育は、ほかのクラスと比べ注意しなければならない点が多いのが特徴です。保育士にとって難しいと言われる乳児クラスならではの注意点をまとめてみました。
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目次
乳児クラスだからこその命に対する危険
乳児は些細なことで命を落としてしまうことがあります。
1.突然死が起こりやすい
突然死が起こりやすい0歳児。突然死は眠っているときにおこりやすいため、保育園の睡眠時間内でも絶対に目が離せません。「さっきまで寝ていたのに気づいたら息が止まっていた」、「うつ伏せになってしまって呼吸が止まっていた」ということが起こる可能性があるのです。呼吸の有無や寝相、布団などで鼻や口がふさがっていないかなどをこまめに確認しなければなりません。
また、離乳食が始まったばかりの乳児は、のどに詰まらせてしまったり、嘔吐してしまったりすることもあるので、食事の際や食事の後にも慎重になる必要があります。
2.誤飲の可能性がある
何でも口に入れてしまうので、小さいものを飲み込んでしまう可能性があります。飲み込んだものの大きさによっては、乳児の小さな気道をふさいでしまい、窒息する可能性もあるのです。
3.転倒や転落の危険
ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きが始まると、転倒や転落と常に隣り合わせの状態になります。水たまりで転倒した場合、溺死の可能性だってないとは言えないのです。転倒や転落は乳児以外にも起こりうる事故ですが、足元がしっかりしていない乳児は特に気を付ける必要があります。
衛生管理には特に気をつかって
お母さんのお腹から生まれてからあまり時間が経っていない子供たちはまだ免疫力が弱く、保育園などの集団生活の中ではすぐに病気にかかってしまいます。哺乳瓶やおしゃぶり、おもちゃなど、口に入れる可能性があるものは全て、消毒などで清潔にしておかなければなりません。体力がない乳児は、病気にかかると悪化しやすく、回復までにも時間がかかるため、できる限り病気を予防する必要があります。
乳児は自分で伝えることができない
体調が悪いときなどでも、乳児は自分で伝えることができません。ちょっとした異変にも素早く気づくために、日ごろからのスキンシップや言葉かけでコミュニケーションを積極的にとっておく必要があります。また、家庭の様子や園での様子を保護者と共有することが大切です。自宅で少しでも変わった様子があれば、報告をしてもらうよう、日ごろから伝えておくといいですね。園で少しでも様子が違うことがあれば、些細なことでも必ず保護者に報告をして、家庭でも様子を見てもらうようにしましょう。うんちの色や泣き方などに普段との違いがないか、など小さな変化も見逃さないよう気を付けなければなりません。
保育士だけではなく保護者にも不安がいっぱい
新米のパパやママの場合、様々なことが初めての経験となるため慣れていないことも多く、不安や悩みを抱えている保護者も少なくありません。相談を受けることもあるかもしれません。そういった保護者への対応が必要になるのも乳児クラスの特徴です。保護者の安心感を得て、信頼関係をつくるために、些細なことでもしっかりと情報を共有しましょう。
乳児クラスは喜びもたくさん
にこにこ笑ったり、ミルクを飲んでスヤスヤ眠ったり、突然泣き出してみたり、乳児の表情の変化は見ているだけでも癒されますよね。乳児クラスの子どもたちの成長の幅は大きく、できることが日を追うごとに増えていきます。乳児クラスを担当すると、その成長をそばで見守ることができるため、喜びや癒しをたくさん感じることができますよ!