2016年09月23日
利用者への声がけNGワード集!介護士が現場で気をつけたいポイント
介護士が何気なく発した一言が、利用者を傷つけてしまうことがあります。日常的に関わっているからこそ、うっかり出てしまう言葉もあるかもしれません。しかし、その一言が相手を傷つけていませんか?介護の現場でつい口にしてしまいそうなNGワードや、正しい対処法をご紹介します。
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目次
高齢者は人生の先輩です!
一人ひとり生きてきたことへのプライドを持っています。認知症であっても、そうでなくでも、高齢者は人生の先輩です。親しみやすさを込めてあだ名で呼んだり、タメ口で話したりしていませんか?利用者に上から指示していませんか?
介護士は、私たちより長く生きてきた先輩をお世話させていただく、という気持ちを持って利用者と関わっていかなければなりません。
介護利用者への声がけNGワード集
ついつい使ってしまいそうなNGワードをいくつか挙げてみました。
自立心を奪う言葉
利用者が作業に時間がかかりすぎてしまった時や、リハビリ中についつい言ってしまいそうな「もう少しがんばって」「遅かったね」という言葉。本人なりにがんばった結果であり、もしかしたら、いつもより上手にできたと満足しているかもしれません。そんな時に、こんな言葉をかけられると、誰だって傷ついてしまいますよね。やる気を奪ってしまう可能性もあります。
また、介護士がイライラしてしまい「なんでできないの」なんて言うのもNGです。「今日はこれだけできたんだから、次回はもっとできそうですね!」など、できたことをその場で評価し、次回につなげる言葉をかけましょう。
プライドを傷つける言葉
利用者が何度も同じ話を繰り返した時に、「さっきも聞いた」なんて言っていませんか?介護士には何気ない言葉でも、利用者は「さっきも話したのに覚えてないの?」と言われた気分になっているかもしれません。衰えを指摘されると、プライドは深く傷ついてしまいます。
同じ失敗を繰り返した場合も同じです。「また失敗したの?」なんていう言葉は、利用者を傷つけてしまいますよ。特に排泄の失敗に関しては、とてもデリケートな問題なので、細心の配慮が必要です。
否定する言葉
ついつい言ってしまいそうな「ダメ!」という言葉。頭ごなしに否定するのはNGです。ダメな場合でも、まずは相手の話を聞き、一旦は共感、肯定することから入りましょう。
そのうえで、ダメである理由を説明したり、代わりの方法を提案するようにしてくださいね。介護施設では、利用者が主役です。スタッフはあくまでお世話役なので、上からものを言うのではなく、下手に出て話すようにしましょう。
排泄関係は
頻繁にトイレに行きたがる利用者に対し、「またトイレ?」なんて言ってしまいそうですが、利用者の緊張や不安をあおってしまう可能性があります。トイレに行くことを拒む場合は、「トイレに行きましょう」よりも、「お散歩しませんか?」など、何かのついでにトイレに誘導すると、自尊心を傷つけずにすみますよ。
排泄を失敗したとき
排泄を失敗したときに、追い打ちをかけるような言葉や態度は厳禁です!「体調は悪くありませんか?」「寒くないですか?」など、身体を気遣う言葉がけをしましょう。
排泄の失敗は、自尊心が傷つき、繰り返すと自信を喪失してしまいます。失敗した本人の気持ちは暗く、沈んだ状態にありますので、できるだけ気持ちを明るくしてあげられるような言葉を選びましょう。
大切なのは傷つけないこと
一人ひとりに習慣や要求があり、その内容も一人ひとり異なります。それぞれに対応するのは大変ですが、その人の人の要求や習慣などを記録しておくといいですよ。頭ごなしに否定すると、利用者は傷ついてしまうこともあります。否定せずに、優しく接するよう心がけたいですね。